何度も何度もかかってくる営業電話。
困ったことが一度はあるのではないでしょうか?
私もそのひとり。
今までは専門職だったので
会社の電話をとる機会が少なかったのですが、
事務職に転職した時に、その営業電話の多さにびっくりしたのを、
今でも覚えています。
簡単に断れるような内容・相手ならいいのですが、
お断りしようとすると、
すごーく嫌な感じに言ってくる方もいたりして。。。(>_<)
今ではもうだいぶ慣れたり、
いろいろ調べて断るレパートリーが増えたので、
さっと交わして「失礼します」と電話を切れますが、
本当にいろんな営業があり・・・
本当にご縁のない、簡単に断っていい営業 と、
いつかご縁があるかもしれないので、やんわり断りたい営業 とでは、
お断りの仕方も考えなくてはいけなかったりして、
そりゃあもう。
しばし戸惑いの連続でした。
というわけで、
私が 事務員7年間で培った
「会社にかかってくるビジネス営業電話の断り方」をご紹介したいと思います。
営業電話をつなぐルールについて(前提条件)
いろいろパターンがあると思うので、
順番に。
とりあえず、営業電話というと、
こんな感じにかかってくると思います。
営業「○○(会社名と名前)と申します。
社長(ご担当者様・責任者様)はいらっしゃいますでしょうか?」
会社によるかもしれませんが、
中小企業の中でもなかなかの小規模な会社に勤めているからか、
私の勤務先では、必ず要件を聞いてからでないと、電話をつながないルールになっています。
①社長につないでほしいけど、内容を教えてくれない営業さんの場合
先ほどの、かかって来た時の電話から、
続けますね。
私「(いてもいなくても)どのようなご用件でしょうか?」
営業「△(抽象的)に関するお得になるお話があるのですが」
私「△じゃ抽象的すぎますので、具体的にお願いできますか?」
営業「社長(ご担当者様)にお伝えしたいのですが」
私「社長(ご担当者様)でないとお話しいただけないということですか?」
営業「そうですね」
このように、
電話をとるだけのあなたにお話しすることはありませんよ という態度の営業さんの場合、
私「それでは、おつなぎできかねますので、失礼いたします。」
と、電話を切る方向へ半強制的に持って行きます。
大体の場合が、
営業「そうですか。それでは失礼いたします。」
って、営業さんも切ってくれることがほとんどです。
(最後のあいさつなしで、突然ブツって切られる方もいます。すごく失礼だなーって思います。)
●断り方のポイント
こういった、
時短営業の場合は、
”こちらはおつなぎしたいのに、そちらが教えてくれないからつなげないんです”
という気持ちで堂々と切っちゃいましょう。
また、先ほどのように、
「それでは、おつなぎできかねますので、失礼いたします。」と、
さらっとそのまま切る時と、
たまに
「内容をお話しいただけませんと、おつなぎできかねますがよろしかったでしょうか?」と、
相手に自社のシステムを伝えて反応を見る場合もありますw
②内容を教えてくれるけど、今はご縁のない会社の人の場合
私「(いてもいなくても)どのようなご用件でしょうか?」
営業「△(抽象的)に関するお得になるお話があるのですが」
私「△じゃ抽象的すぎますので、具体的にお願いできますか?」
の後に、
営業「失礼いたしました。この度弊社では・・・」
このように、きちんと説明をしてくださったけど、
営業の内容には魅力を感じないな とか、ご縁がないな という場合は、
私「そうだったのですね。せっかくお電話いただきましたが、
現在予定がなく・・・申し訳ございません」
とお断りしています。
すると、大抵は
営業「そうですか。それでは、また機会がございましたら宜しくお願いします。」
と切り替えてくれるので、
私「こちらこそ、その際にはどうぞ宜しくお願い致します。」
「失礼いたします」と切っています。
で、大体の方がこのように話を終わりの方向へ切り替えてくるのですが、
2度ほど、
食い下がらず というか、むしろ食い掛かり気味でこられたことがありました。
営業「あなたが社長の意志を全て把握されているわけではないと思うんです。
だから一度おつなぎください。」
と言うような内容を、
かなーり 電話に出た人を見下すようなニュアンスで言ってきたのです。
正直、なかなかの強気だなーとびっくりしました。
”あなたが社長の意志を全て把握されているわけではない”と言われれば、
根本的に、”社長=自分”でない限り、当たり前の話なので、
嫌なところついてくる人だなーって思っちゃいました(笑)
でも、めげちゃいけません
その時は、それでも「つなげません」という姿勢を崩さずにいたら、
結局折れてくれて、
営業「おつなぎいただけないということですね?」
私「そうです。」
と、
”そういう社の方針です!”と、自信を持って言ったことから、
もうこれ以上言い合っても無理だということを理解してもらえたみたいで、
最後はすんなり切ってくれました。
かなり不機嫌そうではありましたが(笑)
●断り方のポイント
現在は、そのサービスを使用しない、使用する必要がないことをはっきりと伝える。
↑この、「現在は」というところがポイント
よっぽど、最後に書いたしつこい営業をされることはないかと思いますので、
「今予定がありませんので~」で、さらっと 且つはっきりと お断りしちゃいましょ♪
③内容を教えてくれるけど、まったく電話が見当違いな場合
電話番号のリストを見て順番にとにかく電話をかけてくる営業電話の場合、
たまに見当違いな電話がかかってくることがあります。
その際は、先ほどのように予定がなく・・・というよりは、
弊社に電話をかけるのは見当違いですよということを伝える方が、
相手にもわかりやすく、すんなり電話を切ってもらいやすいです。
どういうことかというと、
具体的に私の勤務先の話で言うと、
住宅の建築と不動産売買(賃貸は無し)の業務を行う会社なので、
こういった内容の見当違い電話がかかってくる時があります。
例えば、
ケースA トラックや重機などの買取業者
断り例「あいにく弊社では、そのような車両を所有しておりません。」
「そういった車は弊社にありません」っていう返しだと、
トラックや重機はあるけど、
売る車はありません。みたいな意味にもとらえられかねないので、
会社に、そもそもそれらの車両が無いということを伝えると、
すぐに相手が失礼しましたと電話を切ってくれます。
ケースB 賃貸の滞納者への支払い請求代行業者
断り例「恐れ入りますが、弊社では売買のみで賃貸業務をおこなっておりません。」
要は、ケースAと一緒で、そちらの業務は弊社では行っていませんよということを
簡潔に伝えるとスムーズかと思います。
ケースC CADシステムや顧客管理ソフト業者
断り例「申し訳ございません。弊社では規定のソフトがあり、変更できかねます。」
本部とか他との連携の都合で変えられないことってありますよね。
要は、今使ってる会社のものから変えることができないシステム上の
決まりがあることを伝えます。
また、顧客管理ソフト業者の時は、
「申し訳ございません。弊社は、そのような管理システムが不要なくらい小規模な会社なんです」
とお伝えしました(笑)
ほんとのことだもんw
●断り方のポイント
相手はお客さんになりうる会社だと思ってかけてきています。
どうしても会社名・業種柄 勘違いをされることってあると思うので、
あくまで「あいにく弊社では~」とか、「恐れ入りますが」といった、
クッションをはさんでから、
弊社にかけるのは見当違いですよ。
弊社はお客様にはできませんよ。という、
根本的なことを伝えてあげましょう。
ちなみに、最初の頃 本当にトラック・重機の買取業者の電話が多くて
しかも、同じ会社だけどA店、B店それぞれ 何回も何回もかけてくるから、
「もー!何度も何度も電話してきて。
いい加減、電話のリストから外してよね!」って怒れたことがありました。
営業するからには、それくらい管理してよ!くらいに思ってたんです。
でも、ある日を境に、たしかに、管理できないのも無理はないか・・・と割り切れ、
むしろ営業電話おつかれさま~くらいにさらっと対応するようになりました。
こういう他社のシステムって、
怒るだけムダですよねw
④つなぐ必要のない営業電話の場合
業務とは関係のない、社長の資産運用の件でと、やたら挨拶をしたがる証券会社さんや、
生命保険、お酒屋さんやリゾートホテルなどのこと。
「恐れ入ります。そのようなお電話は、おつなぎできかねます。」
と一言でさらっと済ませています。
●断り方のポイント
こういった電話には、シンプルが一番!
相手にも無駄な時間をとらせず、
こちらも無駄な時間をさかず、お互いの為と生産的に考えましょ(^^)
⑤アポイントをすぐとりたがる営業電話の場合
新しく地域担当になったので~とか、
実際に今の電話料金の明細を見ながらご説明を・・・とか、
やたら会いたがるアポイント営業ってありますよね。
いつがご都合いいですか?って聞いてくる類のです。
そういう系は、まず、
「申し訳ございません。お時間がとれませんので、今お電話でお話いただくことはできませんか?」
と、
会うことはしないけれど、営業(サービスやキャンペーン)の内容は確認しています。
で、例えば電話料金とか電気料金とかだと、
「お客様により値下がり幅や、適用できるかどうかが変わるので、
実際に明細を見せていただいたり、会わないとお伝えできないんですよ」
みたいな、
アポイントの理由づけをしてくるので、
「そうですか、全くお電話では概要などお話いただけないということですか?」
とか、
「そうでしたか。かしこまりました。また機会がございましたら宜しくお願い致します。」
などと言い、
サービスやキャンペーンの概要を聞けるならざっくりと聞いて、
でも会えない(時間はつくれない)姿勢をくずさないようにしています。
先日かかってきた電話では、某司法書士事務所だったのですが、
「取引してくださいという営業ではなく、今年20周年を迎えましたので、
みなさまにごあいさつできればと思い、お時間いただけないでしょうか?」
「本当にただ それだけなんですよ」と言われましたが、
(代表者に一応は確認をとりましたが、やっぱり首を横に振ったので)
私「代表に確認いたしましたが、また機会ございます時にとのことでしたので、
その際はどうぞ宜しくお願い致します。」
とお断りいたしました。
●断り方のポイント
時間はつくれないことをはっきりと伝える。
後は、「②内容を教えてくれるけど、今はご縁のない会社の人の場合」と似ていると思います。
ちなみに、断る内容だったとしても、
”今っぽい”サービスなどの情報は仕入れるために、
話を聞くだけすることもあります。
その際は、その営業さんの大切な時間をいただくことになるので、
「良いお返事は多分できないと思うのですが、今後の参考にお聞かせいただけますか?」
と、相手を気遣う言葉を忘れないよう気を付けています。
⑥何度もかかってくる営業電話の場合
どういう風のふきまわし?っていうくらい、
毎週とか、同じ会社の人から電話をうける時期ってありませんか?
時期を見て、改めてっていうよりは、
リストが重複しているんでしょうね。かけてくる、人は違うパターン。
そんな時はこのように応対しています。
「恐れ入りますが、先日もお電話をいただきまして、その際にお断りさせていただいております。」
「先日お電話いただいた際に検討した結果、今回は見合わせることにいたしました。」
●断り方のポイント
既に話は聞いて理解をした上で、既にお断りの決断済みということを伝えると、
それなら と、スムーズに引いてくれます。
⑦自動音声の営業電話の場合
これ、ぶっちゃけ論外だと思っているんですけれども(笑)
●断り方のポイント
電話をそっと切る。
なんか、電話だか電気だかのアンケートって言って、
自動音声がかかってきたことがあります。
聞かずに切っています。
会社にかかってくるしつこいビジネス営業電話を、さらりとかわす7つの断り方のまとめ
いかがでしたでしょうか?
最初はいろいろ困ったり、
「こんな風に断っていいのかな?」と不安だったけれど、
調べたりして、7年経った今では、この7つの断り方で営業電話を切っています。
特に、私の勤め先のように小さな会社だと、
手本になるような人もいなかったり、教えてくれる人もいなかったりすると思います。
営業電話に気を煩わせていては、
業務に無駄な時間を費やしたり、気分を害されたりしかねないので、
ぜひ参考にしてみてくださいね(^^)
・・・あくまで参考に。あとは自己責任で判断くださいw
ちなみに、断り方ではないのですが、
ご案内方法についても、おまけとしてご紹介したいと思います↓
(おまけ)
フリーダイヤルを業者が使ってきた場合
「恐れ入ります。こちらはお客様専用ダイヤルとなっておりますので、
今後は(番号)へおかけください。」
FAX番号を聞いて来た場合
資料をFAXさせていただけませんか?と言われ、
自分でFAX番号を調べて、念の為確認ですが・・・という業者さんもいるのですが、
たまに番号教えてくださいって言われることがあります。
私は、自分が営業なら自分で調べる。というスタンスなので、
「恐れ入りますが、ホームページなどでオープンにしている情報ですので、
お調べください。」とお伝えしてしまいます。
え?厳しい?
言っても言わなくても、どっちでもいいのはわかってますよ ちゃんと(笑)