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ハンドメイドアクセサリーの正しい値段の付け方【原価3倍は間違い?】

計算式

ハンドメイドアクセサリー販売のスタートで直面する、
最初の難関
は、

「値段の付け方」と言っても、過言ではない
と思っています。

「最初は趣味だったし。。。」と、
正しい値段をつけれていなかった方も、
ぜひ参考にしていただきたい
と思います。

※最初から正しい値段をつけるのは、
正直精神的に辛い場合があります。

でも、そこから逃げなければ、
後からの苦痛を味わわずに済むはずです。

※不思議かもしれませんが、
値段が安い方が、不必要なクレームが来やすいです。

これは、私自身も体感ベースでそう思うし、
他の作家さん・他の業種の方からも聞いたことがある事実です。

[toc]

目次
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値段の決め方

電卓を見て考える女性

ネットでリサーチしていると、
ある程度「こんなもんかな。」
そんな感覚をつかむことができる
と思います。

ですが、こちらのページでは、
具体的かつ現実的でシビアに、
書いていきたいと思います。

正直、なかなかすぐには理解されないこと(だけど超重要)なので、
よく読んで、理解を深めていただけると嬉しいです。

よくある間違いが、
「友達や家族に値段を聞く」という方法。


その友達が売れてる大人気作家であれば、
聞いてOKだけど、
そんな特別なケースを覗き、

友達や家族に、
「これっていくらなら売れると思う?」
「これがいくらって、どう思う?」って聞いた結果、
聞いてよかったという話を聞いたことがありません。

目標を教えてください

やる気いっぱいの女性

まずはじめに、あなたのハンドメイド販売での目標を教えてください。

目標でなくても、
希望・野望・できれば叶えたいことで構いません。

今ここで、立ち止まって考えてみてください。

自分自身の一人会話なので、
周りの目もないし、
「こんなこと言ったら、笑われるかな?」とかも、
思う必要はありません。

・・・

・・・・・

・・・・・・・

決めましたか?

例えば

  • おこずかいが欲しい。もちろん、多い分にはウェルカム。
  • 収入を増やしたい。
  • 好きなことを仕事にできたらいいな。
  • あんまり頑張りたくないから、月1−2万円プラスになればいいや。

いろんな意見があって、いいんです。

まだの場合、スクロールをここでストップしてくださいね。

繰り返しですが、
他人からの意見や一般論ではなく、
自分自身の心からの願いを、今確認してください。

確認できたら、次へ進みます。

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上代(売値)は原価の3−4倍が一般的
というのは嘘?

疑問を抱く女性

さて、先ほどの話はまず置いておいて。

よく、ネットなどで「上代は原価の3倍」と書かれていますが、
それって本当なのでしょうか?

基本的に、「原価率(売値のうち、原価が占める割合)」や、
「上代(価格)の計算」はそれぞれの作家に委ねられるというのは、
紛れもない事実です。

そこで、先ほど確認した内容が出てきます。

あなたの希望・野望・願望は、どちらに当てはまりますか?

A.ワーク型

  • できれば、ハンドメイドで食べていきたい。
  • 天職になったらいいなぁ。
  • やるからには、ちゃんと稼ぎたい。

B.サブ型

  • 一生懸命!になるほど、ハンドメイドに情熱は注げないなぁ。
  • あくまでお小遣い稼ぎで♪

どちらが最も、本心に近いでしょうか?

この、“本心に”というところがポイントです。

ついつい、謙虚な方だと、
「まだ始めたばかりだし・・・」
「自分の作品を買ってもらえるだけありがたい・・・」
ってなりがちですが、

そんな“不安からくる言い訳”を除いた、
まっさらな自分の本心で答えてください。

ちなみに、私は完全にAですよ。

「ハンドメイドで食べてけるなんて、一部だけだよ」
「現実そんなに甘くない」

特に販売を始めたばかりの頃は、
こう言った、いわゆる“足を引っ張る発言”を
聞くことがあると思います。

私も言われたことがあります。

ある経営者が言っていました。

「その人は、自分の人生の責任をとってくれるんですか?」

Aのワーク型でも、Bのサブ型でも、
どちらも恥じる必要はないんです。

Aワーク型の場合の値段の付け方

こちらと紹介する女性

Aのワーク型を希望される方は、

(原価+人件費)÷0.4=値段以上がめやすです。

原価+人件費が1000円なら2500円以上。
3000円なら7500円以上です。

理由①お仕事だから

私は、オンラインショップ販売だけで十分稼ぐことができる!
ならいいのですが、

現状これだけの作家が世の中にいても、

そう言い張れるのは、本当に数パーセントです。

(売れてる作家さんは、月の純利100万超える方もいます。
 努力の賜物です。)

なので、理由②以降を踏まえると、
お仕事なら、これくらいの計算にしないと、
生活に支障が出る
と思います。

小さくなる女性

理由②出店と価格を統一する必要があるから

もし「ネット販売だけでは、やっていけない!」
そうなると、どうしてもイベント出店や、
ポップアップ出店をすると思います。

イベント出店は、出店料が安いイベントを選べば済みますが、
ポップアップ出店は、
昨今だと、「参加費+販売手数料50%」が当たり前になっています。

(どこがいくらということを公表することは、契約書で禁じられているので、
書きません。)

もしくは、参加費はかからないけれど、「手数料が55%」など。

しかも、「盗難補償なし」が多いです。

盗難はビルによりますが、私の経験上でいうと、
3〜5%という印象です。

(日本ですら、です。悲しいですが、これが現実です。)

それで、
「手数料55%」+「盗難リスク5%」=60%を手数料とし、
原価率÷0.4=上代が、公式の最低ラインになるわけなのです。

委託販売の手数料が高い理由を知ろう

人差し指をたてる女性

「えー手数料ってそんなに高いの?」

そんな声が聞こえてきそうですが、
委託販売というのは、
「出店する駅ビルに支払う手数料」

「代行してくれる会社に支払う手数料」
がかかる
ので、
どうしても、それくらいかかります。

飲食店の原価率はだいたい3割というのは、
聞いたことがあると思いますが、
そんな感じで、人件費が一番高いのが、今の世の中です。

スタッフを雇えば、
もし最低賃金くらいの時給1000円だったとしても、
10−20時営業で最低2人は必要なので、
一日16000円。

それが1ヶ月で約48万円。

もし、「2人だと盗難されやすいから」と、
3人に増やせば1ヶ月あたりにかかる人件費は、
72万円になります。
(細かいことを言えば、社保の会社負担分もプラスでかかります)

さらには、店舗のディスプレイ什器や内装の費用、
テナント料もかかっていると思うと、
手数料に納得できるのではないでしょうか?

むしろ、これらの現実を踏まえると、
決して、その手数料って高くないんじゃあ。。。
って気にすらなってきます。

実際にこの計算で販売している作家さんはいるの?

頬杖をついて考える女性

さて、ここからが問題です^ ^;

大人気作家さんは、
このようにきちんと利益を計算できていると思います。

ですが、
「ハンドメイドで生活して行きたい。」
そう言いながらも、

次に紹介するサブ型の値段の付け方・・・むしろ、
それよりもっと安くしている方がいるというのも事実
です。

ちなみに、私はなるべくこちらの公式に基づいて、
売値を出すようにしています。

ハンドメイド業界の為にも。

正しい値段をつけないと、

売れても生活が苦しい。
メンタルが疲れてくる。

結果、ハンドメイドを辞めてしまう。

いいものを作る方が、
楽しく・正しく、生活できるように
と願って、
このブログも書いています。

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Bサブ型の場合の値段の付け方

こちら 案内 女性 紹介

Bのサブ型を希望される方は、

(原価+人件費)÷0.7〜0.5=値段をめやすにするのがオススメです。

原価が1000円なら1500〜2000円。
3000円なら4300〜6000円です。

※「趣味」ではなく「サブ」としたのは、
「趣味」でも「ワーク」であっていいと思っているから。

理由①サブと言えど、価値を提供している

価値をきちんと提供しているのに、
もしかしたら、「Aのワークでやっていけるじゃん!」っていうくらい、
いいものを提供しているのに、

材料費+少しもらえたらいいなぁ〜。

なんて考えていたら、
業界のバランスを崩している・・・かも!

業界のバランスを崩すと、
最悪のパターン、業界の衰退になります。

理由②自分の将来のため

ハンドメイドは、サブでもワークでも、
販売活動ができる業界です。

「私は趣味でやってるだけだから」
そう言って、
「売れないよりは、安めに設定して売れた方がいい。」

そう考える気持ちは、正直わかります。

だって、
売れないと、自分を否定されてるみたいで、
辛いし、悲しいし、凹むんだもの。

でも、もし売れたら?

楽しくて、もっと作りたくなるし、
すごーーく売れたら、

きっと、こう思うと思います。

「私もAのワーク型にしたい!」

同じ方向を見つめる女性

でもそうした時に、
大抵の場合は今の値段のままだと厳しくて、

「今まで売れてたのは、値段が安いからじゃないかな。。。」
「値段をあげたら、売れなくなるんじゃないかな。」
「売れてる人が値段がきちんとつけれるのは、
“売れてるから”であって、私には無理。」

こんな不安に陥ることが多いと感じています。

そこで、勇気を出して変われた人は、
学び、変化をすることができるようになります。

勇気を出せなかった人は、
「値段変えるのが怖い。。。
やっぱり、私がAのワーク型になるのは無理なんだ。」
「利益は少ないけど、好きなことをやれてるだけ、幸せかも。」
とか言って・・・

・・る人が、リアルに私の作家仲間でいます。

それって、すごくすごくすごーーーく、
もったいないって思いませんか?

値段の計算を後から変える方が、

精神的に辛かったり
作業的にも手間
なので、

最初の「ハンドメイド販売始めよう!」
その勇気のついでに、

価格の計算は、
最低限、上で紹介した公式にしてみては、
いかがでしょうか?

値段はね、
上げるのはストレスだけど、
下げるのはいつでもできる
んですよ。

もしもの時は、このお守りワードを思い出してくださいね。

だからって、出品してたった1週間、1ヶ月で
「売れない(/ _ ; )」って値下げするのもナシ
ですよ笑)

販売している以上、商売なんですから、
まずはできる限りの努力をするのが先
です。

商売なめんな!って、先人たちに言われちゃいますw

そもそも「原価」など経費とは?

天然の原石

値段の付け方が超重要すぎて、
長くなってきたので、こちらはサクッとまとめていきますよ!

そもそも、よく聞く「原価」以外に
どんな「経費」があるのでしょうか?

  • 原価:材料
  • 原価:材料購入にかかる送料、電車賃など
  • 人件費:製作や仕入れ、梱包、顧客対応などに必要な時間給
  • 梱包資材:封筒やプチプチ、台紙代など

ここまでは、なんとなく思いつく方も多そうです。

続いて、他にもこんなにコストがあるって
把握できていますか?

  • 出品にかかる撮影機材代
  • 撮影・編集・出品ページ製作の時間給
  • 台紙や名刺のデザイン料
  • インターネットやスマホの通信費
  • 試作や情報収集・思考の時間

今あげただけでも
最低限かかってくる経費コスト
だと思います。

念の為書きますが、時間=コストですよ。

お金のこと、
難しいし頭痛くなってきそうだけど
大切なので勉強しましょー!

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【おまけ】
値段のキリをどこで決めるといい?

値札

これはおまけ〜

価格は、3333円でも、8592円でも、
それぞれ各作家の自由です。

でも、もし委託販売をするなら、
どうしても業務効率化や
お客様にとってわかりやすくするために、

値段の”キリ”の取り決めがある企業もあります。

会社によって異なりますが、
どの会社の取り決めもクリアする「端数」の取り扱いは、
100円単位まで。
です。

要は、

  • 3000円
  • 3100円
  • 4900円
  • 5200円

など。

2980円や、3550円、4999円などの
10円、1円単位での価格設定だと、
NGな販売店があります。

そして、

全く同じ商品を

  • A社:100円単位までOKだから → 3600円
  • B社:10円単位までOKだから → 3550円
  • C社:50円刻みでOKだから → 3550円

として売ると、A社に怒られます。

怒られるっていうか、取引停止になるので、
やりたいならやってもいいけど、
私はオススメしないです笑

最後までお読みいただき、
ありがとうございにゃした。

自分自身がハンドメイド作家なので、
現実的なことを書きましたが、

これから始める、
今まで商売をしたことのない方にとっては、
びっくりする内容だったかもしれません。

これをきっかけに、バイトでも正社員でも、
お給与をもらったことがある人は、
その流れ・仕組みを考えてみると、

むしろ、ハンドメイドの儲けなんて、
可愛いものってことに気がつくのではないでしょうか?

いいもの・いいことを提供しているなら、
きちんと代金をいただいてくださいね。

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